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循環論と直線指向

立春を過ぎても、東京は寒い。
本来ならば『陽の気』が強まり
温かくなっても良いはずだ。

立春になると、鍼灸学校のときの
『漢方概論』の授業を思い出す。
ちょうど立春の日の授業だった。

先生曰く。。。。
『今日からは「春」なのだから、痩せ始めなければならない。昨日までは「冬」だから、太っていてもいいんだ』
まさに『陰極まれば即ち陽と成し、陽極まれば即ち陰と成す』である。


最近読んだ本に、興味深いことが書いてあった。

『中国とキリスト教社会とでは時間の捉え方が違う。中国の時間の捉え方は直線的な処もあるが、陰陽五行説にみられるような循環論的考え方が多い。それに対して、キリスト教社会ではイエスの誕生を歴史の中間点に置き、それから終末に向かって流れるという直線指向型の捉え方が普通である。』

この文章を読んで私は新人PTのときを思い出した。

病院の理学療法では、最初に患者さんと接するときに
『ゴールの設定』を行う。

つまり、現状から得られる『情報』をもとに
『患者さんが最終的にどんなことが出来るようになるか?』
を推定する。

そこから逆算して、治療プログラムを作成するのだ。
この作業を『初期評価』と呼ぶ。
(最近では「リハビリテーション総合実施計画」というらしいが…)

先輩から
『どんなことをやってもいいから、初期評価だけはキチンとやれ!』
と言われたものだ。

理学療法に於いては『治療手技』よりも
『評価による治療計画』が一番大切なのだ。

病院のリハビリは、最初に患者さんに出会ったときに
『ゴール=終末』を決めてしまう。
いかにも『キリスト教社会的である』と思う。

この方法は『ひとつの目標を達成する』ためには
きわめて有効と思われる。
たとえば、漫然と「お金を貯めよう!」
と思って貯金や節約をするより
「今年の終わりまでに○○万円貯めよう!」
と具体的に目標(=ゴール)をもって
毎月の貯金目標を立てた方が確実だ。

では、ゴールに達成したら???
ひとつの目標(=ゴール)がクリアされた時点で
そのミッションは『off』になる。

非常にクリアで解りやすいが
『デジタル的・パーツ的な方法』のようにも思われる。


東洋医学では、どんなことをするのだろうか??

自然との調和を求め、周囲の環境の変化に
自らを合わせる『東洋医学』では
患者さんの『病状』が周期的に変化すると考える。
同じ疾患でも病気の時期によって、
治療方針も処方される薬(漢方薬)も違う。
患者さん個人の体質も、個々で違うのだから、当然それも考慮される。
その『個体』が調和する方法を模索しながら『証』(=治療方針)を立てる。

そこには、複雑で多岐にわたる治療法が存在すると考えられる。
場合によっては、治療期間が延びてしまうかもしれないが
『疾患』と『個人』と『環境』のサイクルを考えることにより
長期にわたって快適な状態を追求することが可能だ。
『未病を治す』とは、まさにこのことであると思う。


『両方の良いところを取り入れることができれば・・』
と、多くの治療家が考えたことであろう。
私もその一人だ。

しかし『良いとこ取り』をおこなうことが
『かなり大変な作業』であることは、間違いない。
私は、未だにそれを追求し続けている。
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Hideyuki  Sato

Author:Hideyuki Sato
★あん摩マッサージ指圧師
  鍼灸師 理学療法士
★フェルデンクライス・プラクティショナー

  

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